現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

4月に入社した新入社員は今

4月1日に入社した新入社員は、2カ月間の研修を経て6月1日に各部署に配属されました。

新型コロナウイルスが蔓延する前は、本格的に仕事を始めて3カ月になる今の時期、人事部のメンバーがフォローを兼ねた飲み会をおこなっていました。

もちろん今年は、そんなことはできませんので、個別でヒアリングをおこなっています。

 

《かわいがられる人、孤立する人》

3カ月しか働いていないわけですので、実際はほとんど戦力になっていません。それでも少しづつ「与えられる仕事」の差は出てきているようです。

得をするのは、やっぱりかわいがられる人。

雑用も楽しそうに請け負い、新規企画の宿題を上長から出されたら、上長の期待よりも少し多く出してくる。などなど……

一つ一つは小さいながら、先輩たちから「伸びそうだな」と思われる要素が積み重なって、ようやく面白い仕事(担当)を任されるのだと、どの部署を見ても感じます。

一方で、頭の回転も良く、自分の損得を敏感に意識する人は、最初こそ評価されますが、たった3カ月でも「浮いている」感が出てきてしまいます。

例えば、「今私の指導をしてくれている先輩よりも、隣の班の先輩の方が仕事できるので、替わってもらいたい」

などと密かに言っている新入社員が毎年少数いますが、大体バレています。

 

だからといって、最初の3カ月の評価がずっと続くわけではありません。むしろ無意識で好かれる人よりも、悩んで頭で考えて、

「どういう人や行動が好かれるのか?」

と論理的に分析する人の方が、後々リーダーになって人を育てられていることが多いです。

つまり、まだ正解は出ないという感じです。