現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

内定後に本性見せる人

10月1日に無事内定式を終えて、卒業の心配がない人にとって今の時期は、人生でもっとも清々しい毎日かもしれません。

新型コロナのために、海外旅行が難しいという点は本当に気の毒です。

 

私の会社では、4月1日の入社式まで、2カ月に1回の頻度で会社に来てもらい、研修をおこなったり、課題レポートを提出してもらっています。

今年の内定者は、こういう時代ゆえか、課題の提出やメールの返信もしっかりしていて優秀です。

毎年1人くらいは“破天荒”な内定者がいるのですが……。

同業他社の人事部長に聞くと、課題を出しても締切日に間に合わなかったり、ひどいときは返信すらしてこない人が今年もいるようです。

「海外旅行中で電波が繋がりませんでした」という言い訳は、今年はできません。

 

正直言って、入社前にこんな態度ができる内定者の気持ちが理解できませんが、内定取り消しをすることは、日本では事実上無理な法律になっています。

数年前に入社した社員で、人事部からのメール連絡にほとんど返信してこないズボラな人がいるのですが、今も報連相ができず、上長の評価はよくありません。

(発想力は独特で面白いです)

 

人事の立場で本音を言えば、内定後の(素の)態度で、入社させるかファイナルアンサーさせてもらいたいところです。

まあそうなったらなったで、入社式まで本性を隠すだけかもしれませんが。