現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

面接での「視線」と「声量」

新型コロナの影響で、リモート面接になったり、対面の面接でもマスクの着用と、かつてとは違うスタイルになりました。
受験する方にとっては、初めての就活というケースが多いでしょうから「こんなものか」と思うでしょうが。
ただ、面接官のほとんどは、リモートもマスクもなかった時代の面接官を経験していて、「直接対話することで内面を見極めるぞ」と意気込んでいます(実際に内面がわかるわけないのですが……)。
私もその一人として、昨年今年とリモート&マスク面接を経験した中から、これだけを心がければ「抜け出す」とは言いませんが、「下位20%には入らない」というテクニックを書きたいと思います。


《シンプルなことほど記憶に残る》
前にも書きましたが、面接後に残っている記憶は、
・感じよかった
・神経質そう
・前向きそう
のような印象がほとんどです。
もちろん質問へのこたえは重要ですが、それは簡単に向上するのは難しいですし、流れや面接官との相性(運)でけっこう左右されます。
もっともシンプルに印象がアップする=マイナス印象にならない行動が、
「視線をキョロキョロ動かさない」
「声を大きめにはっきり話す」
です。


対面の面接でも、何かを考えるときに斜め上を見たり、視線をあちこち動かす人はいます。
でも、リモートの画面ではより目立ちますし、マスクをしていると表情が下半分わからないため、これもまた目立ちます。


声については、ハキハキ元気に話すのは当然、今までも有利に評価されてきましたが、マスクは本当に声がこもります。面接を受けた方も、特におじさん面接官の声が聞き取りにくくて困った経験があるのではないでしょうか。
面接官も、マスクだからしょうがないと頭ではわかっていますが、何人も面接で話を聞いていると、聞き取りづらいときはストレスを感じてしまいます。気になる話が出た際に、何度も聞き返すのは悪いかなとスルーしてしまうことが、私も時々ありました。
特に男性は、意識して話すだけで全然変わりますよ。