現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

筆記試験の方式を変えます

新型コロナで昨年の新卒採用は、リモート対応などでバタバタしました。

もうすぐ始まる2022年卒の採用選考も、例年通りとはいかなそうです。

 

私の会社は、書類選考の後に大きな会場を借りて、数百人が一斉に筆記試験をおこなっていました。

昨年は多人数を一カ所に集めることは困難でしたので、面接の後に1時間残ってもらって、個別で筆記試験をしてもらいました。

 

今年はどうするか、

同業他社の人事部長と情報交換しましたが、Webでおこなう会社、一人づつ個室でおこなう会社、中には筆記試験はやらない! という大胆な決断をする会社もありましたが……

うちは、自宅で同じ時間に一斉に筆記試験を解いてもらい、メールで送ってもらう方式にしようかと考えています。

(まだ決定していませんが)

上司からは、

「友達を呼んで、一緒に解いてもらったり、ネットカンニングしたりされないか?」

と心配の声もありましたが、それならそれでいいかな、という結論になりました。

 

今の時代、漢字や知識量を問う質問をしても、あまり意味がない時代です。

(個人的には、漢字問題の成績と能力はわりと比例していると感じていますが、時節柄しょうがないですね)

そのかわり、小論文形式にします。

少子化やCO2のような社会的な問題に対して、

「自分ならどう解決するか」

というような、正解のないことを考えてもらうような。

ただ、上記のような普通の問題じゃ面白くないので、一癖あるようなものを考え中ですが(笑)。

 

面接の形式も、何かしら変えるつもりです。

リモート面接になる可能性が高いですし。

歴史の古い会社では、長く続く仕組みを変えることは難しいのですが、新型コロナによって強制的に生活が変えられました。

コロナ禍を逆手に取って、採用選考に限らず、人事制度の慣例など、がらりと取り替えてしまおうと、密かに狙ってます。