現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

社員へのヒアリング

私の会社では、部長が部員に対して1対1の面談を、年に1回以上おこなうことになっています。

(多いところでは、毎月1回や毎週20分の面談をしている会社もありますが)

 

心療内科の通院も発覚》

もともと人事部は、残業時間が多くなっている社員や、評価が下がっている社員などに、月に数人程度、ヒアリングをしています。

ヒアリングする人事部員は、対象者に合わせて、年代や男女どちらにするかを決めます。

もちろん人事部長が直接おこなうことも結構あります。

先日そのヒアリングで、

「私は大丈夫ですが、○○部の○○さんが異動したいって悩んでました」

という話が出たため、名前が挙がった面談をすると、

「休日に気力がわかなくて、じつは診療内科に通っているのです」

と言い出しました。

ただ、今回は仕事が原因でなく、プライベート(家族)のことで悩んでいるとのこと。そして、その問題は解決の方向に向かっているということでした。

仕事のことであれば、人事として積極的に解決策を考えることができますが、個人的な事情の場合は、寄り添い方がとても難しいです。

この点で、天性のコミュニケーション力で相手との距離を保てる人事部員が私の会社にはいて、とても助かっています……。

 

上司や会社の制度に対する不満をぶつける若手や、「自分はこれだけ仕事をしているのに、役に立っていない高齢社員より基本給が低いのは納得できない」「こんな仕事をするために入社したのではない。早く異動したい」

などなど。

もちろん、前向きな提案をする社員もいますが、時節柄ネガティブな話の方が多くなります。

不満のガス抜きになっている、とは考えていませんが、言葉にして他人に気持ちを伝える機会は、もっと作ったほうがいいなと、最近特に感じます。