面接時間を選べるなら早い方が有利?
朝から夕方まで、一日中ぶっ通しで受験者の話を聞く面接官に対して、選べるならどの時間帯に受験するのがベストか?
「いい雰囲気で話せて、面接官にあなたのウリが明確に伝わり、その会社のニーズに合っていれば、普通は通過します」
と言ってしまったら、なんの面白味もありませんよね。
人事部の面接に慣れた面接官であれば、できる限りフラットに評価するように努めますが、年に一回しかやらない面接官ならば、以下のタイミング(時間帯)をオススメします。
《朝イチはお互いに新鮮》
もちろん人によりますが、過去結果を見ると、朝イチのトップバッター、または2番目は通過率が高い気がします。
面接官を嫌々やる人はほとんどいません。面接開始直前の気持ちは、
「今年はどんな学生が来るかな。どこを見ようか。どんな質問しようか」
と、前向きな緊張状態です。
それが、面接が進んでいく中で、
「今年はこんなもんか」
「まだあと何人いるのかー」
「最初の方は忘れたよ」
なんてネガティブな呟きが増えていきます。
もちろん、前の受験者と比較して、後の方が良ければ後の人にプラスがつきます。
が、前の受験者の方が良ければマイナスになるので条件は一緒のこと。
たいがいは、面接官の気力が漲っている午前中の早い回の方が、良いところを引き出したい気持ちで質問をしますので、受験者が多少言葉足らずでも、重ねて質問してくれたり、甘いです(笑)。
なお、朝イチは面接官も緊張しているので、緊張で固くなった受験生のことが可愛らしく、好意的に評価されがちです。
(と、他の面接官たちも言っていました)
《終盤にも当たりくじは入っている》
今年の面接官たちの評価シートを見ても、午前中の、特に前半にA評価が多くありました。
(私の会社はA〜Dで評価しています)
それじゃ午後は不利なのか? というと、必ずしもそうとは言えません。
これも人間の心理なのでしょうが、途中自分の評価シートを見て、
「まずい、前半に合格者が偏ってしまった!」
と気づきます。
すると、後半で良い発言が出るや、A評価をつけたくなるのです。
もちろん、真剣に評価しているのですが、はっきり言って受験者のそんなに大差ない話を聞き続けるうちに、集中力が落ちています。
そんな後半でなら、前の受験生よりも新鮮な返答や表情ができれば、Aをつけたい面接官が、ガブっと食いついてくれるでしょう。
これも今年の面接官の評価シートですが、ラスト3人の評価がすべてCで、評価理由を書く欄があるのですが、そこに何も書かれていないものがありました。
自席に戻った面接官を追いかけて理由を聞くと、
「最後はつかれちゃって。そんなに悪くなかったと思うけど、その前に合格させる人数行ったから」と……。
もちろんこういった方は、翌年以降面接官になることはありませんが、「合格させる人数を超えたら終わった気分になる面接官もいることを知っておいてください。