現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

応募書類読み始めました

他業界に比べて、ちょっと遅めですが、応募書類(エントリーシート)を今週から読み始めました。

今年の傾向は、新型コロナで外出できなかったからか、作り込んでるなーという印象です。

悪くいうと、あまり突出したものがなくて、うまくまとまっているものが多数なため、選考が難しい……。

おそらく、ネットやSNS上で「合格例文」とされるサンプルや、コツがたくさんな公開されているために水準が上がっているのでしょう。

 

《1通読む時間は5分》

以前にも書きましたが、書類選考は「通ればOK」であり、100点を目指す必要はありません。

であれば、ネット上の例を参考にするのは合理的であり、否定しません。

テレビ局や新聞社などのマスコミであれば別ですが、個性よりも、短い時間で「よさそうな候補だ」と思われさえすればいいのですから。

なお、書類選考は、大量に送られてくる大手企業であれば、1通読むのに5分程度です。もちろん、面接が進んだのちに再度精読しますが。

私も、1通8分で読みます。真剣に書いてくれた書類ですからじっくり読みたいですが、一方で、短時間でアピールできる人=入社後も成果を上げるまでの時間が短いのですので、短時間の方が正しい選考ができるとも思っています。

 

話が戻りますが、「お手本」がこれだけ簡単に入手できる時代なのですから、参考にするのはむしろ当然です。

注意すべきは、通過後の面接で「あれ? エントリーシートと面接の印象が違うな。盛ったな?」

と思われないように、自分らしいアレンジを器用にできることが重要だと思います。

例えば、口数が多くなくてリーダータイプではないが、頭の中でじっくり意見を考えることが得意な人は、会社でも重要です。でもこういう人が、合格されるために体育会のキャプテンのようなキャラのエントリーシートを真似すると、ほぼ間違いなく落ちます。

これは双方にとって勿体無い!

答えは一つではありませんので、自分のウリを早く見つけておいてください。