企業のサイトをほめ倒す戦略
過去に読んだエントリーシートの志望動機で、
「御社の社長がおっしゃっている〜(中略)〜にとても共感し、志望しました」
「HPで社員の方の〜(中略)〜を読み、一緒に働きたいと考えています」
といった記述を、ちょいちょい見かけました。
これは絶対ダメ、というわけではありません。
《第一の関門は書類選考》
エントリーシートの目的は、大量に届いた応募者から、面接に進ませる人をある程度絞る、ということが目的なので、足切りラインより上に入りさえすればいいのです。
あとは面接で、上に進ませるか判断するでしょうから。
先ほど紹介したような、「社長や社員に共感した」的な話は、大体が企業の採用サイトを元に書いています。
採用サイトは文字数に限りがある上、綺麗事が書かれていることは人事も承知しています(笑)。
なので、採用サイトに出てくる人に共感したと言われても、「薄っぺらい」とまでは言いませんが、応募者全員の比較では『中の中』から『中の下』くらいになりがちです。
受験する会社が書類選考で何人(何割)が通過するかによりますが……
OBOG訪問ができず、採用サイトしか“ネタ元”がないというのであれば、思い切って
採用サイトをほめ倒す!
という作戦も、目立つことができるでしょう。
具体的には、登場する現役社員たちの話から、10個くらい「グッときた」話をピックアップして並べるとか。
要は、「御社が好きすぎて、採用サイトを細部まで読み込みましたよ(採用担当の皆さん!)」と情熱を伝える作戦です。
20年前と違って、御社が大好きという気持ち一本では内定まで辿り着きはしませんが、エントリーシートで上位半分に選ばれることが目的なら、かなり効果があると思います。