未熟な志望書
3月16日の日経新聞で「コロナ下、未熟な志望書多い 企業が知りたいこと熟考を」と題したコラム記事がありました。
その中で筆者は、
「『学チカ』で高校受験を頑張った経験をアピールしたい」
と話す大学生に対し、
「学チカ=学生時代に力を入れたこととは、生徒時代=中高時代のことを聞いているのではなく、各種学校も含めた「大学時代」の話をアピールしてほしいのではないか」
と述べています。
さらに、
「採用試験で会社側は何を見たいのかを、今一度しっかり考えてテーマを選ぼう。アピールがひとりよがりになっていないか、再確認してほしい。これは就職のための試験だということを忘れずに」
とも言っています。
まさにその通り!
エントリーシートに「これまででもっともアツくなったこと」といった項目を入れたとき、大学受験や恋愛の話を書いてくる人が、10%くらいいました。
いちばんすごかったのは、「出会い系攻略でアツくなった」という学生でした(この人は文章がうまくて話が面白いので困りましたが)。
人事担当者としては、
「大学に一所懸命頑張って入ったのはわかるけど、ほかの受験者もみんなそうだから」
「恋愛にアツくなった話をされても、仕事を頑張って成果を出せるのか、判断つかないよ」
としか言えません。
どんなエピソードを人事担当者が求めているのか、ルールブックに書かれていなくても気づくセンスがあるかが、隠された第一関門なのです。