現役人事部長の「採用研究室」

人事部長の「採用研究室」

採用面接に社員研修、査定評価まで…人事部という職場で日々思うことを書きます。企業の人事担当者、学校の就職支援課、就活する学生さんの参考になれば幸いです

Web面接にやたら強い人

今年の採用スケジュールは、新型コロナの影響でズタズタになりました。

3月から5月の面接は、多くの会社でzoomなどを使ったweb面接にせざるを得なかったと聞いています。

私の会社も、本社から遠い学生についてはweb面接だったのですが、新たな発見がありました。

それは、web面接のみ成果をあげる学生がいること。これは男女問わずです。

 

二次面接で受験者全員に、他社の面接の勝敗を聞いたのですが、web面接のみで勝ち上がってきた学生が結構いるのです。

「対面とwebでは、webばかり通過しました。webのほうが思っていることが話やすくて……」

とのこと。

正直すぎて大丈夫か? と心配になりますが、実際そういうweb面接に強い学生には共通点があります。

 

悪い点から言うと、部屋に入って席に着くまでの所作がもさもさした感じで、フレッシュ感が足りない。

一方で、質問に答える時は、大人相手に物怖じすることがなく、強い自己主張ができます。

話は長めですが、論理的な印象です。

私が対面で面接した、web面接の通過率8割という学生も、頭の良さは十分伝わりました。

大手企業面接を複数通過しているんですよね(みんなweb面接ですが)。

でも、仕事の現場に出した時のことを考えると、合格させるのは不安です。

最終までweb面接にする企業のニュースが報じられていましたが、大丈夫か? と他人事ながら思ってしまいます。

 

コロナ後の世界。

対面を前提としないビジネスが当たり前になったとしたら、そういう学生こそ活躍するのかもしれませんが。